スケールをABCスケール理論で捉えることで扱いやすくする方法について書いてある。
スリーノートパーストリングという1弦あたりに3音ずつ弾く奏法があり、レガートを弾きやすいなどのメリットもある。
それを以下のようにA型、B型、C型に分類する。
- A型=ABC=ラシド(例えば6弦5FからのA, B, C)
- B型=BCD=シドレ(例えば6弦7FからのB, C, D)
- C型=CDE=ドレミ(例えば6弦8FからのC, D, E)
ABCスケール理論の例
- イオニアンはC型+C型(と全音上の7度)、インバート(5弦8FのFをルートと扱う場合)はイオニアン、リディアン、ミクソリディアン
- リディアンはC型+B型(と全音上の7度)、インバート(5弦2FのBをルートと扱う場合)はロクリアン
- メロディックマイナーはA型+C型(と全音上の7度)
- コンディミはA型+B型(ただし全音下から開始する)
その他はハイブリッド・ジャズ・ギター 完全マニュアルにABCの組み合わせ、パラレル or コンビネーション、ノーマル or インバートで19種類掲載されていた。
ミクソリディアンは7音目が半音上だったりするので7音目については個別に覚える必要がある。
7音目をあえて弾かない利点
ジャズはポップスと違って、基本的に4和音でコードを弾くのでコードトーンに含まれる7音目は重要だけど、7音目をいつも弾かなければならないわけではない。
7音目を省略することで、キーGのドレミファソラは5種類のスケールに対応できるという話は面白かった。
- Gイオニアン
- Gミクソリディアン
- Cイオニアン
- Cリディアン
- Fリディアン
まとめ
なるほど、こういう風にABCスケール理論で整理して、ひとつずつ練習していけばいいのかと目からウロコだった。
普段から3ノートパーストリングで弾いていて3パターンあるのは気づいていたけど、こうやって言語化されたものを読んで手を動かしてみることで確信を持って取り扱えるようになった。
転調だったり、ノンダイアトニックコードがでてきたとしても、いま弾いているそのポジションで適切なスケールをサクッと扱えるようになれればいいですね。